働きやすい職場認証制度 認証事業者の現場レポート! 【タクシー事業者:葵交通株式会社】編

    頑張りが評価される職場を求め、異業種への転職を決意。

    前職は青果市場の“せり人”です。実家の農家をいつか継ぐだろうと考えて選んだ仕事でした。大学で農学を専攻していたこともあり知識を活かしながら働ける職場だったのですが、働き方に問題がありまして。朝5時から夕方4時まで拘束され、市場の休みはあるものの次の日の準備のため出社しなければならず、自分の休みはほとんどないようなもの。その状況でも残業代以外の手当がなく給与をあげることも難しかったため、転職活動を始めました。

    当時、給与や休みに不満があった自分は「歩合制」の仕事に惹かれました。決まった時間の中で頑張ったことが給与に反映されることが魅力的で、保険会社や不動産会社などが候補に。ただ、知り合いから「タクシードライバーは稼げる」と話があり、運転することも好きだったのでタクシードライバーの求人も見るようになりました。手取りで30万円稼げるということも分かってからは、何社かタクシー会社に応募。その中で葵交通は、自分のよく知る渋谷や新宿エリアを担当することができ、希望休が通りやすいなど働き方の自由さもあったことから入社を決めました。

    まったく知らなかった、自由なタクシーの世界。

    タクシードライバーの勤務形態には隔日勤務・昼日勤・夜日勤の3パターンがあり、希望する給与や生活スタイルに合わせて選択できます。私は1回の乗務で2日分働く隔日勤務で働いているため、朝出社してから次の日の朝まで働いています。その場合、次の日が休日になるのですが、プラスで週2日の休みも取得できています。

    担当できるエリアは東京23区と武蔵野市や三鷹市がありますが、どこを走るかも自分で判断することができます。私の場合、大学時代に1年間ハワイで働いていたこともあり、外国人のお客様が多い渋谷や羽田空港周辺を走ることが多いですね。アプリや会社への問い合わせ経由で送迎をする「無線配車」も、1日の仕事の6~7割を占めています。

    お客様の希望するルートを走ったりショートカットできる道を探したりしなければいけないこともあるので、はじめは道を覚えることが大変でした。地図で見るのと実際の景色は違いますし、どの道がどこに繋がっているのか複雑な場所もあるので、慣れるまでに半年から1年はかかったと思います。

    ただ、はじめは「同乗指導」という先輩と一緒にエリアを回って道を確認する研修や勉強会を開いていただく機会もあり、先輩方がよく使うルートや抜け道を教えていただくことができました。当時は新入社員一人ひとりに先輩社員が指導役を担当する「ブラザーシスター制度」もあり、すぐに質問できる先輩の存在は大きかったです。今も、困った時はすぐに電話できるなど1人にならない雰囲気づくりをしているので、悩んだり困ったりすることがあっても安心して働ける環境だと思いますよ。

    経験ゼロでも月給35万円。大きく生活が変わった。

    運転を仕事にしたことがなかった私ですが、研修期間が終わってからの最初の給料は35万円。研修期間中の給与20万円や月2万5千円の家賃補助があったため、資格取得や勉強に集中できたことが影響していると思います。また、半年間の保証もあり、確実に30万円を受け取ることができる安心感もそれ以上に稼ぐことができた要因かもしれません。入社3ヵ月で売上100万円を達成している方もいて、給与はその6割になるため月給60万円。都心を担当することができるということもあり、前職の2倍以上稼げるようになりました。

    給与は倍になりましたが、休日も増えました。労働時間が決まっているので残業することがなくなり、毎週2連休をとることもできています。隔日勤務なのでもちろん生活リズムは変わりましたし、定着するまでに半年ほどかかりましたが、連休がとれるようになると自由な時間が増えるんです。旅行などにも行きやすくなりましたし、給与が増えた分趣味を楽しむことができています。前職でストレスだった休日の電話対応もないので、仕事を忘れて心から休めることのありがたさを感じています。また、父が体調を崩し家業の手伝いをしなければならなくなった時には、1ヵ月間のお休みをいただいたこともありました。融通の利く職場へ転職してよかったと実感しました。

    条件で選んだ仕事が、やりがいに。

    給与や勤務時間などの条件を中心に選んだタクシー業界ですが、働くうちに仕事の魅力にも気づいてきました。決まった目的地へ運転をしているだけなんですが、お客様から「ありがとう」と言っていただけるんです。距離が長くても短くても、変わらず感謝していただけるので嬉しいですし、やりがいになります。こちらこそありがとうございます、という気持ちです(笑)。

    また、1度きりの関係になることが多い中で、もう1度利用してくださるお客様の存在もありがたいです。私は他社の車よりも1サイズ大きい車に乗っているのですが、複数人で利用することが多いお客様やホテルから呼んでいただけることが多く、顔見知りになることがあるんです。接客がよかったからと名刺を受け取っていただけることもあり、直接電話をいただいて送迎することもあります。時間帯によって色んなお客様がいらっしゃり大変なこともありますが、感謝の言葉がモチベーションになっています。

    稼ぎを変えたい人や、運転することが好きな方にはまず試していただきたいです。

    【採用担当者より】葵交通を踏み台とし、活躍してほしい。

    弊社はドライバーがいなければ成り立たない仕事ですので、“人が全て”という社長の考えで職場環境を整えています。「働きやすい職場認証制度」の三つ星獲得を目標とし、法令を上回る労働条件・環境に改善。タクシーの値上げにともない給与の割合(歩率)を下げる企業が出てくる中でも、弊社は6割という割合を保ってきました。従業員が気持ちよく働ける職場になるよう努めています。

    また、「働く人がうちを踏み台にしてもいい」と私は考えています。例えば、本当はやりたいことがあるものの生活をするために働かなければいけない方が、とりあえずタクシードライバーになるなど。弊社は研修期間も給与はでますし、半年間の給与保証もありますから安定した収入が手に入ります。それに加えて、隔日勤務で働けば最低11乗務で働けるので自由な時間も確保できます。そうして得た余裕を活かし、自分の好きなことや勉強に時間を使って力をつけてほしいですね。実際、テレビディレクターと掛け持ちをして働く方やペンションのオーナーをしている方もいます。

    このように働く人にとって都合のいい働き方を推奨してきましたが、結果人と人の繋がりが強くなっています。ダブルワークをする方もいるため辞める判断をする方は多くありませんし、退職された方でも新年会に参加していただくほどの関係を築いています。

    叶えたいことや解決しなければならないことがある人ほど、弊社をうまく利用してタクシードライバーに挑戦していただきたいですね。

    葵交通株式会社の採用情報はこちらから!

    https://www.aoi-kotsu.com/

    記事制作:ディップ株式会社